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2022年度 トルコ文化研究センター研究会

『シルクロード世界遺産スイヤブを掘る-中央アジア、キルギス共和国-』

講師
山内和也 氏(帝京大学 文化財研究所 所長)

会場の様子

 2022年度トルコ文化研究センター研究会が2023年3月15日(水)に甲子園会館にて行われました。今回は帝京大学文化財研究所所長の山内和也氏をお招きして「シルクロード世界遺産スイヤブを掘る-中央アジア、キルギス共和国-」というタイトルでご講演をいただきました。
 まずは、ソグド人によって建設されたアク・ベシム遺跡=スイヤブの概要について解説をいただきました。そして玄奘三蔵が高昌国から天山山脈を超えてスイヤブを目指したことに触れられ、帝京大学シルクロード学術調査団によって撮影された、玄奘三蔵の天山山脈ルート調査の記録の動画を見せていただきました。
 後半は、アク・ベシム遺跡のこれまでの調査履歴をご紹介いただいたのち、現在進行中の帝京大学シルクロード学術調査団とキルギス共和国科学アカデミーによる共同調査の成果について動画を交えながら詳しい解説をいただきました。あわせて都市の出来方、当時のゴミ問題などについてもご教示いただきました。
 講演後の質疑の時間では、活発な議論が交わされました。シルクロードのロマンに魅了された、大変有意義な研究会となりました。


 

■日時:

2023/3/15(水) 13:00~15:30

■講師

山内和也 氏 (帝京大学 文化財研究所 所長)

プロフィール
1984年早稲田大学第一文学部(東洋史専攻)卒業、1988年早稲田大学大学院文学研究科修士課程(考古学)修了、1992年テヘラン大学人文学部大学院修士課程(古代イラン文化・言語学科)修了。シルクロード研究所、東京文化財研究所地域環境研究室長を経て、2016年より現職。専門はイラン、中央アジアの考古学・文化史。現在、中央アジアキルギス共和国のアク・ベシム遺跡で発掘調査を実施中。

■会場:

上甲子園キャンパス 甲子園会館 K-222