建築学部・建築学研究科 学びの特徴

Point 1校舎、森、庭園。キャンパスすべてが"生きた教科書"

校舎は、建築学部が共同で使用する「甲子園会館」と、建築学科が主に使用する「建築スタジオ」。景観建築学科のための新校舎も建設予定です。甲子園会館は1930年に甲子園ホテルとして建てられた名建築。フランク・ロイド・ライトの愛弟子・遠藤新による芸術作品であり、本学建築学部の学びの場として今に受け継がれています。キャンパス内には、池を囲む回遊式の庭園や茶室、美しい竹林や豊かな樹林があり、人と建築と自然の共生を日常的に体感しながら学べます。

Point 21人1台専用の製図机とパソコンを備えたスタジオ

スタジオには、入学から卒業まで専用で使える畳1帖サイズの製図机とパソコンを完備。心おきなく建築・景観設計に取り組めます。この充実したスタジオこそ武庫川女子大学建築学部の最大の特長の一つであり、学生と教員が一対一で進める対話型演習には不可欠です。製図机と作品展示スペースは学生一人ひとりの日々の成果を明示するショールームです。

Point 3全授業時間の半分以上を占める少人数制対話型の演習

午前中は講義、午後は演習です。演習科目は実に、全授業時間の半分以上を占めます。まず、いけばな、絵画、陶芸などさまざまな造形演習に取り組み、感性と想像力を徹底的に磨きます。その後、本格的な問題解決型の建築・景観設計の演習に取り組みます。設計演習では1学年を3人の教員が担当し、教員が学生の製図机をまわって一対一のきめ細かい対話型指導を行います。演習に必要な材料のほとんどは大学から支給されます。

Point 4土曜日は「見て・触れて・学ぶ」フィールドワーク

貸切バスなどでフィールドワークに出かけます。演習や講義に関連した敷地、歴史的建築、現代建築、保存修復の現場、環境配慮型建築、建設現場、庭園、街並みなどを見学し、担当教員や学外の専門家から説明を受けます。これらを通して知識や技術を具体的に理解し、実践的な力を養います。

Point 51年生から始まる充実の専門教育。美と造形の基礎を徹底的に学ぶ。

1年生の間は主に一般教養の授業に取り組む大学が多いですが、武庫川女子大学建築学部では、1年時から、多くの専門教育が始まります。中でも造形演習の授業では、設計の土台づくりとして、いけばな、モザイク画、フレスコ画、水彩画、日本画、書道、盆景、デッサン、瓦やタイル制作、陶芸、木工、3次元構成、透視図、引張りと圧縮の構造デザインなどによって感性を磨きます。

Point 66年一貫のカリキュラムで全員が「一級建築士」を目指す。
大学院では設計実務にも参加。

一級建築士免許登録のためには、2年間の実務経験が必要です。大学院建築学専攻では、実践的な建築設計演習やフィールドワークに加え、豊富なインターンシップ科目を用意しています。授業の一環として、学内に設置された一級建築士事務所「武庫川女子大学 建築・都市デザインスタジオ」や、学外の設計事務所や施工現場、照明デザイン事務所などでの実務研修を行います。

Point 7積極的な「国際交流」で広い視野を持った人材を育成

毎年、前期の1ヶ月間、トルコ・イスタンブールのバフチェシヒル大学建築デザイン学部の教員と学生が本学科を訪れ、本学科の学生たちと一緒に講義や建築設計演習の授業を受けます。後期には、本学大学院修士課程の学生と教員が授業の一環として約2週間トルコを訪れ、バフチェシヒル大学の教員の指導で保存修復関連の実務訓練や歴史的建築物の見学を行います。