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建築学部・建築学研究科ニュース

文化庁委託業務 令和7年度「トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する拠点交流事業」
Agency for Cultural Affairs, Government of Japan “Activities for Exchanges in International Cooperation for the Reconstruction of Historical Urban Areas in the Republic of Turkey” (April 2025 – March 2026)

 2023年2月6日(月)にトルコ南東部を震源とする地震が発生し、甚大な被害が発生しました。古代セレウコス朝シリアの首都アンティオキアであった歴史都市アンタキヤでも、多くの文化財建造物が崩壊し、歴史ある旧市街の町並みは壊滅状態となりました。
 武庫川女子大学建築学部・大学院建築学研究科は、昨年度に引き続き、文化庁から令和7年度文化遺産国際協力拠点交流事業「トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する拠点交流事業」を受託しました。そこではトルコ人若手研究者等の人材育成を目的として、バフチェシヒル大学と共同で、アンタキヤ旧市街にある実際に被災した伝統的住宅建築(文化遺産)の耐震改修設計を提案する拠点交流事業を実施しています。

「現地実測調査」

2025年5月28日(水)~30日(金)

参加者:武庫川女子大学専門家2名、バフチェシヒル大学若手研究者等3名、ムラツ・ドゥンダル教授

 トルコ・バフチェシヒル大学の若手研究者等3名とともに、アンタキヤ旧市街にある実際に被災した伝統的住宅建築(文化遺産)の実測調査を行いました。バフチェシヒル大学建築デザイン学部長のムラツ・ドゥンダル教授も参加しました。またアンタキヤの町の復興状況も確認しました。

復興が進むクルトゥルシュ通り

再建されたサルミエ・ジャーミィのミナレット

ハビビ・ネッジャール・ジャーミィのドームが見える。木造で再建されている。

ハビビ・ネッジャール・ジャーミィ

賑わいを見せるウズン・チャルシュ

国主導で復興が進む商業建築 伝統的な組石造とは関係のないRCラーメン構造

国主導で復興が進む商業建築

ギリシャ正教会

ヒュリエット通り 復興があまり進んでいない

ジャーミィは復興が進む

住宅の復興は進んでいない

住宅の復興は進んでいない 壊れたまま放置されている

今回対象の伝統的住宅建築(文化遺産) 最近崩壊がかなり進んでしまった

実測調査の様子

実測調査の様子

実測調査の様子

室内は崩壊しており、立ち入れない

実測調査の様子

ドローン調査の様子

再建が進むハビビ・ネッジャール・ジャーミィが見える

復興が急ピッチで進み、多くのクレーンが立つ新市街 

集合写真


【関連事業リンク①】文化庁 令和6年度文化遺産国際協力拠点交流事業「トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する拠点交流事業」


【関連事業リンク②】文化庁 令和5年度緊急的文化遺産保護国際貢献事業(専門家交流)「トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する国際貢献事業」


【関連事業リンク③】Survey Report on the Areas Affected by the Earthquake with Epicenter in Southeastern Turkey, 2023